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水の男・最終章・・か?
この、現実感の無い男、
春が来たら確実に存在しなくなるはずだった。
もう二度と会うこともない状況になるからで、
会えなくなれば死んだも同じ事だからだ。
私にとっては、亡霊かお化けのようなものだから
それが”死ぬ”のもおかしな話、だが。
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2012/04/08 22:59 |
意外なところで
昨日だったか・・。
今やATMだけを残している、近所にあった信用金庫の支店の
支店長だった男が来てうだうだ喋った。
この男は若い頃にはうちの担当外交員で毎日のように来ていた。
それが年月が経ち、支店長として近所の支店に帰って来て、
本店に帰って昨年定年を迎えた。
その後は嘱託で残り、仕事の出来ない若手の指導をしているらしい。
ひと月程前、若手を伴ってうちに来て、「宜しく」と。
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2012/04/06 22:12 |
逆らわないラク
近頃、化粧品メーカーが中高年向けに力を入れている。
美人のハイミセス女優を使って「まだ間に合う」などと。
実際、その辺向けが売れているらしい。
「あきらめない」もキーワードだ。
んん・・・悪あがきのようにも思えるし、
キレイになって何処に向かおうとしているのだろう?と・・。
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2012/03/29 22:03 |
あ〜あ・・
ここしばらく、文章を書くのが億劫だったので
気がついたら1ヶ月以上もブログを更新してなかった。
ここのところの裁判で話題だったK.カナエさんのブログのように
何十万アクセスとあるわけじゃないし、ほぼ誰も読んでいないので
自己満足以上のものもないから、ヨシ、だな。
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2012/03/21 22:19 |
身をもって
ある晩、わりとしょうもない会合で飲んでいた。
ケータイが鳴る、男からだ。廊下に出て電話を取る。
「今から会おうか。」
「うん、すぐ行く、今どこ?」
「でも、会合の最中じゃないの?」
「いいよ、何とかして抜ける、何処へ行けばいい?」
「じゃあ、**通りの途中に居る。」
私はテキトーな理由をつけてお金を置き、
そそくさと身支度を整えて居酒屋を出た。
出るなりカツカツとヒールの音を響かせて夜の街を走る。
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2012/02/05 21:14 |
センキョ・・。
年末に近所のスーパーで知り合いのオバサンに会った。
彼女には一昨年、うちの市議の選挙で大変お世話になった。
顔つきからしてキツイ、信念を曲げない人で、ちょっとコワイ。
選挙期間中、毎日事務所で顔を合わせ、話をするうちに、
ド素人の私でも意志だけははっきりしているのが分かったのだろう、
かなり柔軟に対応してくれるようになった。
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2012/01/18 22:41 |
日常にならないからこそ
「今からすぐ行く。」と電話で一言、5分後には来た。
男は入って来るなり「タクシーの中で呼び出しが掛かった、行かないと・・」
とあたふたしながら電話を掛けている。
「嫌だぁ、何?それ・・」私はベッドに転がって足をバタバタする。
彼は「はい、分かりました、では。」と電話を切り、服を脱ぎ始める。
「あら、行かなくてもよろしいの?」
「いや、呼ばれてる。」
「どうなさいますの?」
「いいよ、また電話があったら彼女んとこで寝てるって言うから。」
彼がそんなことを言うのは初めてだ。
...
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2011/12/18 09:08 |
水の男2
何だか疲れていて、することもなく
夜9時過ぎにベッドに入ったら、そのまま眠ってしまった。
コトコト・・の音にぼんやりと起き上がり、ドアの穴から覗いたら
・・・立っていた、黒いコートを着て、「水の男」が。
所在なく、亡霊のように暗がりに。
ように、じゃなく本当に亡霊かもしれない・・。
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2011/12/04 22:56 |
各々の矜持
テレビは終わった、と言われ始めたのはいつ頃だったろう?
ネットの普及で、紙の新聞と共に存在意義を問われている。
新聞誌は、震災直後にも決死の覚悟で出された地方紙など、
やはり紙である事の意味があると思う。
新聞代を集金に来るオバサンが、部数の激減を嘆いていた。
すぐ近所に長年あったM新聞配達所は、今年6月に閉鎖した。
それでも私は新聞を読む。
テレビの報道番組よりは随分マシだからだ。
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2011/11/03 21:34 |
魔女会
昨夜は久しぶりに女子会だった。
レギュラーメンバーは5人で高校の同級生である。
そのうちの一人は遠方なので、来たり来なかったり。
ここ2年、2ヶ月に1度位の間隔で続いている。
毎度同じような会話なのだが、盛り上がる。
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2011/10/26 22:38 |
見送る為の音
相変わらず繰り返し「801」を聴いている。
このレコードを聴く時は、何かしら不吉で良くない。
音はタイトで、30年以上前に録音されたとは思えないモダンさ。
今でも、ドラマの挿入曲に十分使えると思う。
そのテクニックに圧倒される・・・のだが。
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2011/10/23 23:05 |
所詮生身
今、聞いているCDはP.Manzaneraの「801」である。
1977年リリース、勿論当時はレコードアルバムだった。
CDすら今時、時代遅れらしいのだが、
その辺の事情は全く私には分からない。
時々、黒い塩ビのレコード盤に針を落として聴くこともある。
この部屋でしか音を聴かないのだから、それで十分。
音を持ち歩いて周囲の雑音(とは思っていないが)から隔離されたい・・
そんな希望は若い頃から無い。
ウォークマンが発端だったろうが、興味が無かった。
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2011/10/20 22:15 |
料理は人
先日、母と晩飯を食べに出た。
この街で唯一と言ってよい、本当に美味しいフレンチ・イタリアン。
店は駅前の歓楽街にあるのだが、店主がうちの近所にお住まいで
スーパーなどでよく出会い、明るく挨拶される。
その店で美味しくない料理・ワインに会った事がない。
何よりも、”誠実で正直な”料理なのだ。
つくづく、料理には人柄が出るものだと思う。
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2011/10/10 09:19 |
千里眼を持つ少年
とある会合があって、仲間同士で遅い晩飯を食べ、
一人でもう一軒行って飲んで、店を出たのが1時半だった、確か。
あまり酔っても居ず、顔を洗ってベッドに横になってうとうと・・していたら
外に面したドアをコツコツ叩く音がする・・・単純に怖い。
もう一度コツコツ・・・ドアの覗き穴から見たら誰か居るが、誰だか判別不能。
ドアチェーンを掛けたまま少し開けたら・・・
そこに”水の男”が立っていた。
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2011/09/30 00:18 |
歌うように軽く
夜、寝るまでのこんなこと(PCをいじくっているか読書)
している時間に音を流す事は殆ど無いのだが、
無性にジャズ・ボーカルが聴きたくなる、たまに。
それは決まって、落ち込んでいるか、迷路にはまった時だ。
今夜のように。
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2011/09/11 23:24 |
水の男
深夜、だ。
私はベッドの側に座って、寝息を立てる男の顔を見ている。
私よりは確実に若い男。
やっと顔が判別できる程度に暗い中で、
すうすうと息遣いが聞こえて、男はすっかり眠りこけている。
何故か眉間にシワを寄せたままの寝顔を眺めて
どうしたものかと思っていたら、男が不意に目を開ける。
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2011/08/28 09:13 |
お題の虚無
震災以降、これでもかってくらいにこの国の実態が曝される。
それは実に多岐なジャンルにわたる。
言われ続けていながらも全く改善されない行政の無駄や
いざとなれば役に立たない政治(家)の無能さ・・・
いざとなったこの時だから、はっきりと目に見えてしまった。
おまけにこの国の国民の本質も。
絆、つながろう、がんばろう・・・言葉ばかりが踊った。
確かにこの大きな被害に、自主的に立ち上がって働く人々も沢山居るのだが。
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2011/08/16 22:36 |
カンは、要る
もう30年くらい前の事になるんだろうか?
まだ、クラブではなくディスコと呼ばれた場所の話だったと思う。
東京の有名な店で、すし詰め状態で踊っていた客の頭上に
当時最先端と言われた照明装置が、落下した。
それはよく言われるUFOの円盤みたいな形状で、何トンもある代物だった。
当然、死者が出た。
その頃先鋭的なロック雑誌に載っていた投稿文に
「そもそも、自分の頭上に何トンもある物体がぐるぐる回っていて、
本能的に危機感を感じない方がおかしい。」とあって、印象的だった。
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2011/07/07 22:05 |
本来、有能
先日、いわゆる”官僚”と呼ばれる人と飲む機会があった。
初めての体験である。
うちの市議・参謀とその人・私、の4人で。
実はその人以外の3人は同級生で、しょっちゅう飲んでいる。
どういう訳かその人は、うちの市議と気が合うらしく、
積極的に「今度飲みましょう。」と言ってきたらしい。
他からのお誘いも多く、忙しい身の上らしいのに・・
まぁ、分からんでもない、マトモに話せる市議はごく少ないのだから。
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2011/05/26 21:13 |
安らぐ
ゆうべから、ひどい降りの雨が断続的に続く。
寝ていても枕元まで雨音がざーざー聞こえるほどだった。
これがうるさくもなく、かえって落ち着く。
その湿気は空気を緩め、雨音は見えないカーテンのように私をかくまう。
しん、と音のない闇夜は得体のしれない不安や妄想を産みがちだ。
雨音は胎内の音に似ているせいか、甘えてうずくまっていられるのだった。
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2011/05/13 21:43 |