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生きて来た年数を実感させられる事は色んな場面で、ある。 ま、簡単に言うと「あたしも年取ったなぁ・・」ってやつだ。 それは思いも寄らない病気をした時だとか、体力減退の実感等が代表的だが。 最近、そんな類じゃない事で、「あぁ、半世紀生きてきたらこんなもんか」と、 重〜い気分になることがしばしばある。 それはフィジカル面じゃなく、周囲の状況と言うのか、 同級生達の変化を目の当たりにした時だ。(容貌ではない。) 30代前半の頃から、高校の同窓会を名目に、集まっては飲んだ。 下世話な馬鹿話で盛り上がり、街の状況を憂い、 上の世代の馬鹿さ加減を真面目に批判し、何だか希望めいた事を 夜が更けるまでわあわあと話したものだった。 それぞれ営む業種も違い、利害もバラバラだったが、それ故面白かった。 それが現在、この歳になってみると、自分達が批判してきた上の世代と 同じ様なカンジになってきた気がする。 長いスパンで物事を考え、(それは理想論に近かったかも知れないが) こうありたい、ああなるのは嫌だ、と語り合ったはずなのだが。 もう何年も会っていない友人が、かつて大告白をして驚いた事がある。 彼は私より3歳上で、ロック雑誌を通じて知り合った。 当時ブリティッシュ・ロック一辺倒だった私とは違い、米西海岸系から ジャズ、民族系まで幅広く聴き、的確で冷静な批評が出来る人だ。 当時の(今でも、か)日本のメジャーな音楽シーンのつまらなさ(軟弱さ)を 見下していたのは彼も私も同じだった・・・が。 かなり時間が経ってから、彼は「大学時代にどうしても耳から離れなかったのは ”ユーミン”だった」と”告白”したのだった。 「へ?!」とその時は目が点になる思いだった・・でも、私も ユーミンの「卒業写真」の歌詞はめちゃくちゃ良く出来ている事を後に自覚する。 ”人混みに流されて・・”と言うやつだ。 私は、おおらかで柔軟な思考が出来る同級生を、とても尊敬していた。 「先生と呼ばれる程の馬鹿でなし」と言い、権威・権力にひるまず、 様々な”政争の具”になる事を嫌う人だったと思う。 その彼が「市長選には**さんを」といった文面のメールを送って来た。 ひどく寂しい気分だった。 彼の置かれている状況は理解しているつもりだ。 そう言う状況に追い込まれる歳になったと言う事実がしんどいのと同時に、 かつて批判の対象だった存在に、時間が経てば私達もなってしまうのか・・ その繰り返しに抗うことも出来ないのか・・と思うとつらくて悔しい。 かつて盛り上がって居た頃はただ青臭かっただけ、と突きつけられたのか。 所詮私達一人一人は小さな存在でしか無いのだけれど、 私はひねくれて、どこかで逆らっていたい。 |
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